近年、核力に基づく原子核構造や反応の第一原理計算が世界的に進展している。しかし、核力特有の短距離斥力、テンソル力、そして三体核力などの複雑性から、多体計算への直接適用は依然として簡単ではない。
また、核子間のみならず、ストレンジネスやチャームを含むハドロン間相互作用の研究も、格子QCDやフェムトスコピーといった手法で理論と実験の双方から盛んに進められており、閾値近傍のハドロンクラスターやハイパー核構造などが注目を集めている。さらに、原子核に類似する量子系である冷却原子を用いて、原子核系と冷却原子系の共通点や相違点を議論する動きも進行中である。
本研究会では、
- 核力やストレンジネス・チャームハドロンに働く相互作用
- 核力に基づいた原子核の第一原理計算と原子核反応
- 非中心力や三体力
- 核力から導出した有効相互作用
- その他、原子核・ハドロンおよび冷却原子など、関連する量子系の研究
といったテーマを中心に、幅広い分野の研究者が集まり、現状把握と将来の展望を共有・議論する。