Speaker
Hajime Otsuka
Description
本講演では、非可逆な選択則(non-invertible selection rules)に基づくフレーバー物理およびCPへの応用について議論する。この枠組みにおいて、物質場は有限群の既約表現ではなく、共役類によってラベル付けされる。このフュージョンルールに基づくアプローチが、従来の群論的(可逆な)対称性では実現不可能であった、クォークやレプトンの湯川結合における新たなテクスチャ構造をもたらすことを示す。さらに、フュージョンルールに基づき、様々な素粒子現象論への応用を議論する。最後に、トーラス・オービフォールド上のIIB型超弦理論や、非可換なオービフォールド上のヘテロ型弦理論など、弦理論のコンパクト化から生じる非可逆選択則のトップダウン的な実現についても紹介したい。