Speaker
Tatsuya Banno
(Nagoya University)
Description
QCD $\theta$項の輻射補正は、主に藤川の方法などを用いて、輻射補正込みのクォーク質量の複素位相で評価されている。我々は、CP対称性を破る湯川結合を持つ模型を用いて、Feynman図の直接計算によってQCD $\theta$項への輻射補正を2-loopレベルで評価した。本発表では、このFeynman図を用いる方法が低エネルギースケールでは有効場の理論の方法と整合し、クォーク質量の位相以外の寄与も含むことを示す。また、$\theta$を評価する上で、従来の藤川の方法では不十分な場合があることも示す。本発表はJHEP 02 (2024) 195に基づく。
Primary authors
Prof.
Junji Hisano
(Nagoya University)
Naohiro Osamura
(Nagoya University)
Tatsuya Banno
(Nagoya University)
Dr
Teppei Kitahara
(Chiba University)