Speaker
Ryusei Sato
Description
本研究ではGeV温度領域において質量が1MeV程度のマヨロンの温度がどのように時間発展するかを調べた。マヨロンとはレプトン数を電荷とするU(1)_L_対称性が自発的に破れることにより生成される南部ゴールドストンボソンである。このマヨロンとニュートリノとの結合が非常に小さい場合、GeV温度領域では相互作用はほとんど起きないと考えられている。そのため,マヨロンは逆崩壊によりfreeze-in的に生成されると考えられている。しかしながら,散乱過程を通じてニュートリノと活発に相互作用する可能性があるため,この前提が妥当であるかを議論する。