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Aug 19 – 23, 2024
京都大学基礎物理学研究所
Asia/Tokyo timezone

電弱ワインバーグ演算子起源の電子EDM

Aug 20, 2024, 3:45 PM
2h
パナソニックホール (京都大学基礎物理学研究所)

パナソニックホール

京都大学基礎物理学研究所

ポスター発表 ポスター1

Speaker

Mr Kiyoto Ogawa (Nagoya)

Description

CPの破れに感度のある観測量である電子の電気双極子能率(EDM)は、実験の精度が大幅に向上しているため、TeVスケールの標準模型を超えた物理(BSM)を探索できることが期待されている。本研究では、BSMフェルミオンとスカラーによるCPを破る湯川相互作用が2ループで生成する電弱ボゾンのCPを破る次元6の演算子(電弱ワインバーグ演算子)をスカラー粒子に依存しない形式で評価した。そして、この電弱ワインバーグ演算子が誘起する電子EDMへの寄与を計算した。この寄与はスカラーがBSMスカラーである場合は3ループで表れる新しい寄与である。一方で、スカラーがヒッグスの場合は、新物理模型が誘起する電子EDMの代表的な2ループの寄与であるBarr-Zee diagramへの1ループの輻射補正と同じループ次数なので、Barr-Zee diagramへの高次補正となる。我々は、この寄与の重要性を検証し、BSM模型による電子EDMへの3ループの寄与が今後の実験で検証可能になることを示唆する。

Primary authors

Prof. Junji Hisano (Nagoya University) Mr Kiyoto Ogawa (Nagoya) Naohiro Osamura (Nagoya University) Tatsuya Banno (Nagoya University) Dr Teppei Kitahara (Chiba University)

Presentation materials