Speaker
Hayato Kanno
(RIKEN BNL Research Center)
Description
QCDの計算はこれまでモンテカルロ法により行われてきたが、モンテカルロ法には符号問題により計算が困難な系があることが知られている。そのような系に対し、テンソルネットワーク法は有力な手法である。特に、テンソル繰り込み群(TRG)は高次元にも適用可能な手法として注目されている。
Schwinger模型(2次元QED)は4次元QCDのトイ模型として知られ、カイラル対称性や$\theta$項など、互いに似た性質を持つ。
本研究では、$N_f=2$ Schwinger模型に対し、自由エネルギーの$\theta$依存性を数値的に調べた。TRGを用いた数値計算を行い、$\theta$の$2\pi$周期性が明白な結果を得た。また、フェルミオンの質量が大きい極限と小さい極限で、それぞれ解析解との整合性を確認した。
Primary authors
Hayato Kanno
(RIKEN BNL Research Center)
Kotaro Murakami
(Tokyo Institute of Technology)
Shinichiro Akiyama
(University of Tsukuba)
Shinji Takeda
(Kanazawa university)