Speaker
Prof.
Shogo Tanimura
(Nagoya University)
Description
量子力学から古典力学を導こうとする試みはこれまでにも多数あるが、私は、InonuとWignerの群表現の縮約方法を拡張して、非可換代数の表現にある種の限定と極限操作を施すことによって別の代数を構成し再びその代数を表現しなおす再代数化(re-algebrization)という方法を考案した。この方法を量子系の正準交換代数に適用して、古典系のポアソン代数を導くことを提案する。さらに代数的量子論の状態概念を適用することにより、確率解釈(統計解釈)が自然に導かれることを示す。
Primary author
Prof.
Shogo Tanimura
(Nagoya University)